2ntブログ

酔って候。



もう最初に書いておくけども。

今日は酔っ払いである。


ひっさびさに泥酔に近いとこまで飲んでいる。

正直、ここまで酔うにはなかなか骨が折れる 笑。


っていちおう文を綴れるので、思ったほど酔ってないのかも知れないけども。


でも酔っていると言っちゃえば、くだらない文も書きやすいのだ。


ようするに大義名分、というやつね。






んで。

私って、人より優れた部分など皆無なのだが。

たった一つだけある程度以上出来る事がある。





それは。

人と話をする事である。


私、どんな人とでも話が出来る。

相手の性別も年齢も問わない。


とにかく相手に話をさせるように、場の空気を持っていって。

その人の話を聞き出せる。



どんなに無口な人で、ほぼ返事が無くても。

あれこれ話を繋げて、最後は相手に喋らせる。


これが割と出来る。



そして。

これは意図した事じゃないんだけど。

私は見知らぬ相手から話しかけられやすい容姿らしい。


これって。

残念ながら、美人じゃなく若くも無いからだけど。




人から警戒心を持たれにくい容姿と、努力して来た会話力で。

初めて会った人とでも、まるで旧知の仲のように何十分も話が出来るのが。

自分で言える唯一の特技のようなものなのだ。




そして。

何かに出くわす才能も持ち合わせているようで。

割とハプニング的な事柄にも当たる。


その両方が合わさると。


道端で自殺志願者と出会ってしまったりするのだった。



何でスーパーに徒歩で買い物に行っただけの私の前に、そんな人が現れるのか。

本当に不思議だ。



道端で座り込んで具合が悪そうな人がいたので、うっかり話しかけたら。


大量のお薬を飲んで。

死のうとしてる人だった。




何でこんな特殊な状況になるのか。

我ながら全く解らないけども。

とにかくすぐさまどうにかしなきゃいけないのだった。



薬でよれよれで呂律が回らず、腰も立たないレベルの人だったが。

うっかり車道に飛び出られたら轢かれてしまうので。

とりあえず私もしゃがんで話を聞く事にした。


ちょっと落ち着いて貰いたかったし。

話しかけた自分にも、何かしらの責任がある気がしたんだ。



通りがかるほとんどの人は、私達を奇異な物を見る目で通り過ぎるが。

何故か一台の車が止まって。

少し離れてたとこから、私達の様子を不審げに見てる人がいた。


自殺しようとしている人は、背後に位置するその人には気づいておらず。

私はその車の人にも聞こえる程度の声で、会話をして。

直接には説明しないが状況が解るようにして、アイコンタクトをしたら。

どうやら警察に電話してくれたよう。


その車の人は全く知らない人なのに。

お互いの考えが、手に取るように理解出来た。

本当に私の生き別れの家族ではないかと思ったレベルの。

理解力と機転だった 笑。



私はちょっと安心して。

警察が来るまで、本格的に歩道に正座してその人の話を聞いた。



何故死にたいのか。

どうしてその考えに至ったのか。

家族や仕事や学歴も聞いた。



正直、真面目な人だからこそ。

思いつめる類いの話であった。


歩けもしないし、色々あちこちから漏らしてて服も汚していたが。

呂律の回らぬ話し方で涙をぽろぽろこぼしながら、それでも必死に自分について話そうとするその人は。


まだ神様が連れて行く予定の人には見えなかった。



自分というものについて、私という見ず知らずの他人に理解を求めている。

だったらまだ気力はあるのではないか。


そして。

死のうとする程のどん底を見た人間ならば。

生きていれば、同じ状況の他者に対して何かが出来るのではないかと。



思った。







今日明日には出来なくても、半年後一年後には何かが出来るかも知れない。


その可能性は誰でも持っているはずなんだ。


だから結論を急ぎ過ぎるな、と。


その人には言った。








その人が覚えてくれてるかは解らない。

その後病院に行ってしまって、私も解放されたから。





多分長いであろう人生の中で、20分ほど話しただけの人だけど。

ふと思い出す時がある。


あの人の憑物が落ちて、心の平穏を取り戻してくれてるといいなと思う。




結局、答えは自分の中にしか無いのだし。












このまま私も記憶が無くなったらどんなに楽かと思う。



泥酔のまま召される方法はないのかね 笑。













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