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節目。



「何で俺と付き合う事にしたの?」


急にそう聞かれて本気で考え込んだ私。



うーん、何でかなぁ…


私見た目で付き合う人決めた事ないんだよね。


まあだいたい苦手なのは『痩せてて小柄な人』っていうアバウトな好み。

ロン毛はあんまり好みじゃないけどいくらでも変えられるし、逆に『ハゲ』と『ぽっちゃり』は非常に愛らしいので大好物。


出逢った頃の彼は、中肉中背でアメカジ系のバイク乗りだった。

だからもともと嫌いな見た目ではない。


で、あの性癖は知った上で会っているので。

それについても特に嫌ではなかった。


むしろ自分の知る限り、一番の変態であった。


だからこそどんな人なのか見てみたかったのだと思う。

お互いに写メ交換的な事はしてなかったので、待ち合わせ場所で
「この人がその…ウ●コ好きのド変態?!」
と思ったのだった。

いや見た目は全然変態じゃかったのよ←当たり前


いやいやド変態は、見た目にもちょっと変わった人感があるのかなーって思ってたフシはあるんだけども。

彼には全くそんな感じはなかった。


むしろ彼女いない歴がけっこうあるのが不思議なぐらい、普通の人だった。

そしてスカ好きなのに、自分はトイレ後ちゃんとハンドウォッシュで手を洗う人だったのが驚きw


ああ、彼の一番好きなとこは、お出かけにハンドタオルを持ってたりちゃんと手を洗うとこだ。


どんなに美人なお姉さんでもトイレ後に手を洗わない人が多いのを知ってるから。

あるいは手を濡らすふりしてパパッと手を振って終わりとか。

ハンカチ出さずに髪を直すふりして髪で拭いて、知らん顔で出てく人が多いから。


トイレでちゃんと手を洗ってハンドタオルを使う人はポイント高い。

まして男ならば、だ。



そういう意味では非常に好きなタイプであった。



あとは…?


何でだかわからない。


だいたい私は、いつも自分に自信がなかった。


何事にも広く浅い気がしてね。

大好きな音楽もミステリも植物も神社仏閣も、広いが浅い。


もっと突き詰めてる人はいくらでもいるし、仕事にまで昇華出来る人もいるのに。

私は何事においてもプロフェッショナルにはなれず、だからといって同好の士も見当たらず。

何とも中途半端な人間だと思っていた。


いつだって何が一番好きなのかよくわからなかった。


自分という物が水に浮かぶ枯葉のようにふらふらしてて、主体性の無い人間の気がしてた。

いつだって自分の居場所が、ここなのかそこなのかわからなかったしさ。


だから方向性はともかくとしてwある事を突き詰めている感じのある彼に、興味があったのだと思う。

きっと確たる『自分の好み』という物を持ってる人が羨ましかったのだと思う。

自分にはいつも軸となる物、他人に誇れるようなやり通した物が無いからだ。


なのに。

冗談だか本気だかわからないが
「もうスカには興味ないよ」と言うようになった。


確かに私達、最近はノーマルなえっちしかしてない。


だったら私の存在価値は何なのだろう、と。


彼がノーマルで満足していけるなら、もう誰でも私のかわりになれる。


そしてノーマルの人で良いのならば、私よりもっともっと良い条件の人は、星の数ほどいる。




外見は…まぁともかく。

中身は未だ乙女の心はゆらゆら揺れる。


話をしてる時、たとえ一瞬でも表情を変えられた瞬間に。

心理学をちらっと勉強し、ずっと接客業をやって来た事を後悔する。



その時に相手が何を思ったかわかる瞬間が。

死ぬほど嫌だ。



人は自分で思ってるほど無表情ではないんだよね。



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