初秋の候。
さてさて。
わたくしこの度キズモノとなりました。
はい、人生初の手術でございます。
何の手術かと申しますと。
およそ10年近くあった脂肪腫を切ったのであります。
でもそれの場所がね。
足の付け根と言えば聞こえがいいけど。
もっと端的に言うならばマン○のすぐ横で。
おぱんつのクロッチのラインにぴったり乗るような所、と申しあげれば解りやすいかと。
ええ、なかなか病院に行く気になれなかった理由がこれ。
皮膚科とか形成外科に行くには、すごく見せにくい場所だったのと。
やはりメスを入れられるのは嫌なのと。
歩くと確実擦れる場所で切ったら治りにくいかなーなんて思って、ずるずると先延ばしにしてたんです。
うん、全部ただの言い訳だけどね。
でもある日急に、長く付き合ったこのぽよんとした突起物が嫌になり。
いきなり手術日を決めて、とっとと切って貰いました。
そもそも歯以外では局部麻酔も初だし。
盲腸とか怪我で縫うなんてのも、一度もやった事が無い。
手術台なんて全く縁が無くて、テレビで見た事あるだけのシロモノさー
いい歳して未だに痛いのは嫌いだし。
でも更に大きくなってから切るのも大変な気がしてて。
だから勢いって大事だよね、って思って悩む暇無く実行。
お願いした病院は割とこじんまりとしてて。
手術室と診察室がドアどころかカーテン仕切り程度で、びっくり。
ちっとも落ち着かない環境でマン○大開帳とかいう、ある意味修羅場な展開でw
んで手術時におぱんつは脱ぐのか、マン毛は剃るべきなのかは事前に聞き損ね。
一応身だしなみとして毛は剃って来たけども。
手術台に乗ってから、おぱんつを脱ぐかどうかを大股開きのまま看護婦さんと相談するという。
大変恥ずかしい思いをしてから(←協議の結果脱がなくて良かった
人生初の手術開始。
が、始まるとすぐ麻酔の注射ってめちゃんこ痛いーーーー!!と知る。
しかも麻酔て一か所に打つだけじゃないって事すら知らなくて。
え?え?あと何回痛いんだよーー?!となって、ほんとに怖かった。
物を知らないってほんとに恐ろしい。
しかも切る場所によっては、麻酔してる筈なのに結構痛い。
「しぇんせー ちょっと痛いですぅ」という言葉も震えに震えて、全く力が入らずw
ついでに血圧は手術前に比べると急降下してて。
ちょっとビビる。
いやー視覚的なグロ耐性は充分にあるのに、痛さ耐性は全く無かった自分に驚き。
そういや確かに痛みに弱いM女であったなぁと苦笑してるうちに。
「全部切り取ったから今から縫いますよ」と言われ。
ああもうすぐ終わりだーと思ってホッとしてたら。
なかなか縫合が終わらない。
確かに念の為大きく全てを切り取るとは言われてたが。
もー!いったい何針縫ってるんだよーー?!とまた不安で涙目になる。
いつになったら先生と助手さん×2の股間への凝視&さりげないタッチが終わるのかと思いつつ。
ちっとも楽しくない羞恥プレイを続けたのでした。
最後は切り取った己の肉片とご対面。
「ああ見事な脂肪だわ」と納得しましたわ。
そして一週間後。
生検の結果、良性であるとのお墨付きをいただき、大股開きで抜糸をして貰ってたら。
「痛っ」と思った瞬間があって。
「ごめん、毛だったw」
「糸と見間違っちゃったw」と先生に言われ。
看護婦さんと先生と私で妙な下衆笑い、という最後の羞恥プレイもいただきました。
ごめんなさい、黒い糸と紛らわしいマン毛生やしてて。
実はまだ縫い目が解るのよね。
「これってどのぐらいで治るのかなぁ?」
「目立つと嫌だなー」
って彼の前でぶつぶつ言ってたら。
「俺しか見ないんだから気にする事ないじゃない?」
と言われたんですが。
ちょっと私が返事に詰まった為
「え?誰に見せる予定なのよ?!」とちょっと強めに詰問されたのにはびっくり。
何で私の思ってる事がバレたのかなぁw
ちょっと皮膚が黒ずんだのが気になったり。
縫い目の皮膚が盛り上がるのが気になり過ぎて。
ホワイトニング用の化粧品を使ったり、オイルでマッサージしたりしてるけど。
やっぱり綺麗になるまで誰にも見せたくない気分になったよ。
美人でもスリムでもない私の自慢て。
やたら皮膚が白くて、ほくろも少ないってとこだったのに。
それすら無くなって。
ほんと良い所がなくなっちゃったのねん。
女だからやっぱりちょっと凹む。
若い時の、あの無駄に自信満々だった気持ちのちいさな欠片でも。
戻って来て欲しいところだわ。